◆畳につく不快害虫について

たまにお客様から 『 畳から虫が出た 』 とご相談を受ける事があります。
ここでは畳に付く不快害虫の代表を紹介したいと思います。
ここで注意して欲しいのは大抵のお客様が畳から発生したと思っているのですが、実際は畳が発生源ではなく、畳に寄ってきて繁殖してしまう場合が殆んどであるという事を分かって頂きたいと思います。
それを踏まえて畳の害虫駆除や防除法などを参考になさってくださいませ。

ダニ

ダニにも種類があり、人を刺すダニと刺さないダニがいます。
コナダニやヒョウダニなどは人を刺す事はありませんが喘息などの原因になることがあります。
コナダニやヒョウダニの餌となるカビや埃、食品の食べこぼしなどが増えるとそのコナダニやヒョウダニを餌とする人を刺す代表のツメダニやイエダニなどの害が発生します。

ダニの害を受けた場合、赤い発疹が出来、一週間位は痒みが続く事が多いです。
( しかし全てが畳自体から発生したダニの害だと断定するのは難しいものです)
※ダニ=畳というイメージがありますが畳から発生するとは限りません

もしダニが発生してしまったら、こまめに掃除をし気温の高い天気の良い日に畳を裏返しにして干しましょう。
又、1日何度か時間をかけて畳の目にそり、掃除機をゆっくりかけるのも1つの方法です。
( ダニは夜行性なので夜、部屋の電気を消しておいて時間をおいてからやるのも良いでしょう )

ダニの好む環境を無くすことも大事です。

1、きちんと部屋の掃除をする
2、部屋の温度と湿度を抑える
3、畳の上にジュウタンやゴザなどを敷き詰めない

・・・など普段の手入れでダニの住めない環境にしてやるのです。

 

部屋の掃除が行き届かない・湿気が多く室温が高い

コナダニやチャタテムシの餌となる埃やカビが増える

コナダニやチャタテムシを餌とするツメダニ等(人を刺す)の人的害がでる

こんなサイクルになっています。

また、ダニの害の畳店の対応として
防虫紙加工
畳の乾燥機による加熱処理
新畳への入れ替え ・・・などがあります。
酷い場合は畳屋さんに相談してみてください。

 

チャタテムシ

畳につく不快害虫として1番代表的な虫が 《 チャタテムシ 》 です。
チャタテムシとは体長1㍉~2㍉、茶褐色透明で畳の上などをすばやく歩く不快害虫です。
( 跳ねる様に歩きますが、飛ぶ事はありません )

チャタテムシ

家屋の中いたるところに数多く存在し、湿度のある場所を好みます。
( よく古本の間などに見られます )
チャタテムシの餌となるのはカビなどです。
梅雨時期から秋頃にかけて多く見られ、掃除などを怠ってしまうと場所によっては数多く繁殖してしまいます。
またチャタテムシが人を刺すことはありません。
(チャタテムシが大量発生するとそれを捕食するツメダニ等が寄ってきて人的被害に繋がる可能性があります)

もし和室( 畳 )にチャタテムシが発生してしまったら、1番の対処法は掃除をすることです。
畳の目に沿って掃除機を掛け、部屋の湿度を抑える。
それだけでもチャタテムシは激減するはずです。
万一、畳にカビが生えてしまった場合など、そのカビを餌とするチャタテムシが畳に集まり、畳に付いて繁殖するといった過程になります。
ですので畳のカビ予防をすれば必然的にチャタテムシも気にならなくなるというわけです。
※カビについての対処法を参考にしてください

駆除方法としては掃除機を掛ける、カビが生えてしまった畳には消毒用エタノールで畳を拭く、部屋の除湿をする、害虫用バルサンを焚くなどでしょうか。
(畳に挿すタイプのダニアースは畳によっては芯材を傷める場合があるので止めて下さい)
予防法としては掃除をする、部屋の湿度を抑える、畳の上にゴザやジュウタン等を敷き詰めない、部屋に段ボールや古本などを溜め込まないなどです。

 

 シバンムシ

チャタテムシに続き、よく相談を頂く不快害虫がシバンムシです。
シバンムシとは体長1㍉~3㍉ ( ゴマの様な大きさ ) の赤褐色 ( 茶色 ) の小さな甲虫で畳の上などをチョコチョコ歩き、飛ぶ事も出来ます。

シバンムシ

 

 

シバンムシ

 


タバコシバンムシに加害された畳、丸く小さい穴が開きます

畳を食害するのが、タバコシバンムシで成虫は5月~10月までの間によく活動し、主に粉物 ( 小麦粉など ) や乾麺、乾物などを好んで食害します。
また、ドライフラワーや肥料 ( 油粕など ) 、昆虫標本なども食害します。
シバンムシの厄介な所は何でも食べ、飛ぶ事もできるので ( 蛍光灯などの光に集まる ) 発生源を見極め、早めの駆除をしたほうが良いでしょう。

畳を加害した場合、畳表に2ミリ~3ミリほどの小さな円い穴を空けます。
和室に大量発生してしまうと畳の至る所に小さな穴が見られ、幼虫はワラやイグサを食べ育ちます。

シバンムシ自体は人を咬んだり、刺すことはありませんが、繁殖してしまうとシバンムシの幼虫に寄生する アリガタバチ ( 体長2㍉程度 ) が発生し、人が刺されるなどの二次被害に繫がる事があります。
※アリガタバチ(雌)に刺されると腫れや痛みを伴い、痒みが続きます

駆除方法としては、粉物、乾物や乾麺など加食されてしまったら廃棄、( 予防としてビンなどに入れ密封する ) 標本やドライフラワーなどに付いてしまったら廃棄して、シバンムシのいる部屋で害虫用バルサンを焚きます。

畳が加害された場合、和室で害虫用バルサンを焚き、畳の下にはスミスリン粉剤を撒く事が有効です。
酷い場合(大量発生してしまった場合)は畳床から入替えるか熱乾燥機などで加熱駆除します。

バルサン、燻煙剤
【バルサン いや~な虫用】
シバンムシ、チャタテムシ、アリガタバチにも効く有効な薬剤です

予防方法は掃除を心掛ける、台所の食品などはきちんと保管し ( 密封、密閉 ) なるべくお部屋の湿度を抑えましょう。
但し、なんでも食害するシバンムシの侵入を防ぐ事は非常に困難でありますので、大量発生させないように日頃から住いの手入れを心掛けてください。

 

シロアリ

畳に関する害虫というよりも家に関する最悪の害虫がシロアリです。
1年を通じて被害の報告があるシロアリですが、初夏から秋口にかけてが特に多く聞かれ、湿気を好む事から水回り(お風呂場、洗面所)に被害が多く見られます。
和室で畳がブカブカするや畳の上や畳と畳の間などに砂みたいな汚れと穴が開いているなどの症状が見られた場合、シロアリの害を疑ってみましょう。

和室に於けるシロアリの被害を1番良く見つけるのは、私達畳屋です。
シロアリは適度な湿度を好みますので床下の湿気が強い場合は注意が必要です。
また、タンスの下にダンボールを敷いていたり、段ボールに詰めた書類や本などを畳の上に置きっぱなしにして掃除をしないと最悪の場合、段ボールを食害するシロアリに畳や床板をやられてしまう事が多々ありますのでご注意ください。

シロアリが歩いた後には蟻道という跡が付きます。
また、シロアリ自体は殺虫剤に弱く、スプレーすれば駆除できますが、元を絶つ事が重要で被害が見られた場合、なるべくシロアリ駆除の専門業者さんに相談するのが最善だと思います。
予防法として縁の下の換気や木造基礎の消毒などが有効になります。
また、畳替えを行うと私達畳店も床の状態等を確認しますのでシロアリの害が心配な方は家のメンテナンスとして是非、定期的な畳替えをお願い致します。

 

カツオブシムシ

畳の下に住み付く不快害虫のお話をします。
ここで注意して頂きたいのは、畳から発生するのではなく、何らかの要因で外から浸入し暖かく暗い畳の下に潜り住処としてしまうという事です。

カツオブシムシ

【カツオブシムシ】
体長3㎜ほどの甲虫で成虫はマーガッレトなどの白い花に集まり花粉をエサとしますが、幼虫時は暗い所、風通しの悪い場所を住処とし、衣類 ( セーター ) などの繊維質を食害します。
また、カツオブシムシが人を刺したりすることはありません。

ワラ畳やスタイロ畳の下にはあまり見られませんが、建材畳床(木質ボード)の畳の下に見受けられる事が多いです。

カツオブシムシ抜け殻

カツオブシムシ幼虫
カツオブシムシの幼虫

ここで御注意を、建材畳の下に必ず居る訳ではありませんし、畳が発生源ではありません。
当店の場合、幼虫の場合は畳の下に業務用のナフタリンを撒き駆除します。
ご自分で行う場合は、畳を持ち上げ、まず掃除機等で掃除をする。
そして気になるならバルサンなどを焚く事でしょうか。

また、日頃からお部屋の掃除を心掛けていれば大抵の害虫やカビなどの心配もありません。
畳の上にジュウタンやゴザを敷き詰めてしまっている場合や、和室でペットを飼っている場合、普段から手入れが出来ていない場合など色々な要因で害虫やカビの害というものは発生します。

 

不快害虫はいずれも殺虫剤、バルサンなどが有効です。
但し、畳に挿して使用する 【 ダニアース 】 はお勧めできません。
なぜなら、もし畳の芯材にスタイロフォームなどが使用されていた場合、芯材を溶かしてしまう可能性があるからです。

 

 

畳に関する対処法、チャタテムシ、カツオブシムシ、シバンムシ、カビ、寝汗、結露など店主ブログにも掲載しています!
宜しければ参考になさってくださいませ。

畳刺 父ちゃんの日々  畳に関する対処法

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