カビが生えてしまったら

【なぜカビが生えてしまうのか?】

まずカビというものはどこにでも散在している細菌です。
(主に土などからカビの胞子が空気中に飛んでいます)
それが気温と湿度が繁殖に適した時期(梅雨時期~9月半ばの室温25℃以上、湿度70%以上の状態)にひろがってしまうのです。
(特にお盆前後によくカビの害が聞かれます)
畳の1番の特性として調湿の作用があります。

今、部屋の中で1番に湿気や空気中の二酸化窒素などの有害物質を吸着、浄化してくれる建築部材というのは畳だけになっている場合が多いです。
昔は無垢板や漆喰など天然素材で出来た呼吸をする部材が多く使われてきました。
しかし今では気密性の高い部屋に、壁は合板にクロスというのが普通です。
天然素材で出来たものではなく人工的に作られた化学製品ばかりの部屋の中で唯一畳だけが湿気を多く吸ってくれているのです。

また畳は1番下に敷いてある物ですので、お部屋の湿気を非常に吸収します。
イ草やワラ畳床には調湿の作用があり、湿気のあるときは吸湿し乾燥すると放湿するのですが湿度の高い状態が続くと放湿することなく、たっぷり水分を蓄えた状態になってしまいます。
そこにカビの胞子が付着しその水分を養分としてカビが繁殖してしまうのです。
張り替えたばかりの新しい畳表(張り替えて1年未満)はイ草自体に養分も多く、非常に呼吸もしていますので手入れをしていなかったり普段あまり使わない部屋などはなおさらです。

つまり天然のイ草で出来た畳表を使う以上、手入れをせず高温多湿の状態が続けば必ずカビは生えてしまいます。
室温が高くても湿度が低い、湿度が高くても室温が低い場合は繁殖しません。
2階にあまりカビの害が無いというのは 湿気を含んだ空気は重いため下(1階)に溜まりやすい特性を持つためです。

【普段の手入れ】

畳の目に沿って ゆっくり掃除機をかけ、乾拭きをしましょう。
水拭きをする場合は脱水をかけたような水気をしっかり切ったもので拭くようにしてください。

【カビが生えた時の対処法】

畳にカビが生えると初期の場合、白く埃のようなものが付いて見えます。
畳を触ると少しベタつくはずです。
酷く(青カビや黒カビに)なってしまう前に、しっかりとお手入れをお願いします。


【掃除機・マスク・バケツ・タオル・タワシ・消毒用エタノールを用意してください】

カビが生えてしまったら、まずお部屋の窓を開け風を流しましょう。
マスクなどをして畳の目に沿って掃除機をかけ、乾拭きをしましょう。
濡れたタオルで拭いてしまいがちですが、余計に水分を与えることになるので絶対に止めて下さい。
続いて乾いたタワシで畳の目に入っているカビを畳の目に沿って擦り、もう一度掃除機をかけてください。

その後、消毒用エタノール(薬局などで大体1,000円前後で売っています)をバケツに入れ、乾いたタオルを浸し、きつく絞ってから畳の目に沿って拭いて下さい。
クーラーなどがあれば作動させ、無ければ扇風機などを畳に向け風を当て少しでも湿気が取れるようにします。
畳を触り、ベタツキが無ければきちんと対処出来た事になります。

とにかく一度カビが生えてしまったらお部屋の除湿を心がけ、なるべく毎日掃除機をかけるなど手入れをしてみて下さい。
カビを生やさない1番の方法は、お部屋を高温多湿にしないことが最善の方法です。

 

結露の害について

【冬場に多く見られる結露】

木造住宅よりも鉄筋コンクリート住宅に多く見られます。
コンクリート住宅の場合、建物の構造上、木造住宅より機密性が高く、部屋の中に水蒸気や湿気が溜まりやすい特性を持っています。
結露が出来る原因として冬場のように気温が低いと必然的に暖房で部屋を温めます。

まして冬場、乾燥している事が多く加湿器などを使用する事も多いと思います。
そうすると寝るまでに部屋の中には湿度を含んだ暖かい空気があるのです。
就寝時、暖房を切ると朝に向かい部屋の温度は窓やコンクリート壁側から、急激に冷やされていきます。
その時に室温の中の湿度や水蒸気が空気に溶け込んでいられず、窓や冷たいコンクリート壁などに付着し、水滴となり結露となるのです。

【畳に起こる結露の害】

マンションなどのコンクリート住宅の場合、窓や内壁に結露が発生し、壁を伝い敷いてある畳に水滴が染み込んでいきます。
畳は吸湿率が非常に高く、壁から伝わった結露を全て吸い取っていきます。
そして水を吸い続けた畳はそのうちに腐っていきます。
(ワラで出来た本畳ならあっという間に腐ってしまいます)
その状態で部屋を温めると冬場でも畳などから黒カビが発生し、健康上にも悪影響を及ぼすので注意が必要です。
和室の結露は早めに何かしらの対処を行う事が大切です。
夏場、新しい畳に生えるカビと違い、冬場に結露が原因で発生するカビの方が畳の状態が悪い事を示します。

【対処法】

結露を防ぐには部屋の湿度を抑えるか、室温を低くさせないことが最も効率的です。
但し、冬場の結露を完全に防ぐ手立ては難しく、なるべく酷い状態にさせない事が重要です。

簡単な結露対策として、
寝る前に換気などをする
暖房器具などで室温を極端に下げない
(温度差を作らない)
空気を循環させる
除湿機で湿度を抑える ・・・などがあります。
暖房器具も、エアコンやオイルヒーターの方が湿度を出さないので良いという事です。

その他、
結露防止フィルムを貼る
二重サッシに変える
断熱効率を高める ・・・などのリフォームも考えられます。

出来てしまった結露には、
結露を拭き取る
結露防止テープなどで水滴を吸い取らせる・・・などでしょうか

大抵は冬場だけの事が多いはずですが、年中結露が出る場合や色々対処をしても改善されない場合は業者さん(工務店、設計士事務所)などに相談した方が良いでしょう。
結露から発生してしまうカビなどは健康に害を及ぼしますし、湿気で住まいにも被害が出ますので。

 

落書きされてしまったら

油性のものはマニキュアの除光液でよく拭き取れます。
クレヨンの場合はクリームクレンザーをごく少量乾いた布につけ丁寧に拭き取りましょう。

 

何かをこぼしてしまったら

畳表(イ草)とは芯が繊維質の植物です。
水、オシッコ、嘔吐物、染料材など 液体をこぼしてしまった場合、直ぐに乾いた雑巾で拭き取り、とにかく早く乾かす事が肝心です。
汚れてしまった場合は中性洗剤を歯ブラシにつけ、汚れ部分を擦り拭き取ってからドライヤーなどで素早く乾かしましょう。
時間が経ってから気付いた場合、シミをとる事は残念ながら出来ません。
また、シミの部分を濡れ雑巾で何度も擦ってしまうと染み部分が大きくなる事もありますので注意しましょう。

墨をこぼしてしまったらティッシュペーパーで墨を吸い取らせ、完全に乾かしてから消しゴムで畳の目に沿って軽く擦ってみてください。
上手く行けば汚れ部分を薄くする事が出来ます。
慌てて水拭きをするとシミが拡散しますので気を付けましょう。
色々な汚れ部分に手拭いを当て、スチームアイロンなどで汚れを浮かせて乾拭きするのも一つの方法です。

 

日に焼けて白くなったら

日焼けなどで白く変色した畳には水とお酢を4:1の割合で混ぜ、きれいな雑巾を浸し固く絞って畳の目なりに拭きましょう。

 

家具などを退かした時の凹みの跡には

家具等をどかしてついた凹みの跡には、凹んだ部分に霧吹きを掛け、手拭いを当て、スチームアイロンをかけましょう。

 

冷蔵庫や寝汗、お供え物などにご注意を

畳の上に冷蔵庫を置くお客様が結構居りますが、大きなトレイなどを冷蔵庫の下に敷いたりしていないと冷蔵庫から発生する熱や結露により、気づかないうちに畳が腐ってしまっている事がよくあるので注意が必要です。

お盆の時期の仏壇の前に供えるスイカも曲者です。
スイカなど果物を供える場合、必ず御盆などに乗せ置くようにして下さい。

その他、布団も敷きっぱなしにしていると寝汗で布団の下の畳が腐る場合があります。
布団は朝起きたら畳むか、敷いてある位置からずらして畳にこもった熱を逃がしてあげて下さい。
畳は水分を凄く吸収します。
気が付いた時にはもう手遅れなんて事が良くありますのでお気をつけ下さいませ!


冷蔵庫の下、腐ってしまった畳

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